日本のギタリスト
日本でも昔からのフリークはいたようで、Mississippi John Hurtのスタイルを受け継いでいるのが高田渡でしょう。その影響からか、加川良や彼が参加していた「武蔵野タンポポ団」などの曲にも、日本語バージョンと言えるような曲がたくさんあります。
- "ごあいさつ" King(KICS8119)
高田渡のファーストアルバムです。代表曲の「コーヒーブルース」はMississippi John Hurtの"Coffee Blues"からの歌詞が使われていたりします。ギターワークは全面には出てきませんが、よく聞くと、しっかりしたJohnスタイルのフィンガーピッキングが使われてることがわかります。 - "石" King(KICS8121)
高田渡のセカンドアルバムです。フィンガーピッキングで特に目立ったものはありませんが、マンドリンのデュエットで演奏される「丘を越えて」は出色のできだと思うのですが…このアルバムでは私も大好きな山之口貘の詩がたくさん使われています。 - "系図" King(KICS8120)
高田渡のサードアルバム。「69」は"My Creole Bell"、「酒」は"Great Dream From Heaven"、「ミミズのうた」は"Avalon Blues"がベースになっているようです。 - "教訓" Kitty Records(H20K25033)
加川良のファーストアルバムです。「夜明け」はまさしく"My Creole Bell"そのもので、ギターワークもJohnのものです。 - "武蔵野タンポポ団の伝説" King(KICS8111)
「長屋の路地」は飴売りの歌なのですが、これは"Candy Man"であり、解説にはJohn Hurtの云々と書かれていますが、このバージョンはRev. Gary Davisのものです。 - "ぼちぼちいこか" Burbon(TKCA-70397)
上田正樹と有山淳司のアコースティックブルース。これでブルース、ラグタイムギターを始めた方も多いようです。有山が様々なテクニックを使っていることがよくわかります。構成もシンプルでわかりやすい。