Joseph Spence
独特の世界を持つバハマの非常にメロディアスなギタリスト。一種の宗教音楽なのですが、Ry CooderやJohon Renbourn等のギタリストが彼の曲を数多く取り上げています。
- "The Complete Folways Recordingd" Folkways(CD SF 40066)
1958年のFolkwaysでのアルバム。Ry Cooderはよほどこのギタリストが好きなのか、このアルバムの中から3曲も自分のアルバムに取り上げています。"Since I Lay My Burden Down"をMississippi John Hurtのものと聞き比べるのも面白い。 - "Living On The Hallelujah Side" ROUNDER(2021)
この人が演ると全てがSpence節になってしまう。アルバムのライナーにRy Cooderの次のようなコメントがあります。「子供の時に彼を聞いた時からすべてが始まったんだ。彼はインスピレーションを与えてくれる偉大な存在だったし、そのベースランは想像を超えていた。僕はいつも夢中だった。」この言葉が示すとおり、Ryのスタイルに大きな影響を与えていることは間違いがないでしょう。 - "Glory" ROUNDER(2096)
Pinder Familyとのリラックスした演奏が魅力。アルバムタイトルどおり、スピリチュアル色の濃いアルバムです。一曲だけですがピアノも弾いています。 - "and The Pinder Family" ROUNDER(2114)
ギターが全面に出てくるアルバムではありませんが、Pinder Familyのボーカルに絡む独特のカウンターメロディーは一聴の価値があります。Pinder Familyの荒削りなボーカルも魅力です。 - "Bahamian Guitarist" Arhoolie(CD-349)
「空港のゲートで別れを告げたとき、Spenceはナッソーにも来てくれといった。『OK』とラリーは笑いながら答えた。『でもJoseph、俺達がそこに行けばよそ者なんだぜ。』、『そうさな』Spenceは一瞬彼を見つめて答えた。『でも友達が一人いるだろ。』」このアルバムでは借り物のD-18を弾いています。自分の耳だけを頼りに、ドロップトD(DADGBE)にチューニングするようです。後半はライブからの収録。